小説を

書きたくなったんですけど、思いのほか久しぶりすぎるのと、やりすぎると未成年お断りになってしまうのとで悩んだ結果がこのポエム。どういうことだ。

中途半端ですみません。one～のおかげで、キスが題材です。閻魔視点です。

恋人同士のキスは目を閉じるのが暗黙の了解。



だけどオレは、ちょっとだけ、そしてこっそり、鬼男君の表情を見るのがすき。


普段きりっとしてる瞳を閉じて、少しだけ顔が幼くなるとか、
ご機嫌を伺うように傾けた顎とか、
半開きの唇から覗く牙が獣っぽいとか。

片目でこっそり見て、ああやっぱ好きだなあって思って、それから目を閉じて。
唇が降りてくるのを待つ。
高めの体温。ふわりと重なったら、首に腕を回す。

オレより背が高い鬼男くんの肩はやっぱり高くて、しがみ付くようになっちゃうけど。
支えるように抱きしめてくれる腕がうれしい。

唇が離れると寂しいから、目を開けてじっと見つめてみる。訴えてみる。
おんなじタイミングで目が合って、どっちが先に折れるかなと思うけど、大体目じりが下がるのは鬼男君のほう。
またちらっと牙が見えて、笑わないでよって思って、見上げたまま目を閉じる。
オレの気持ちちゃぁんと分かってて、ちゃぁんとキスしてくれる鬼男君だから、すき。

ぷは。
長いキスのあとに、「すきだよ」
ぽそりと呟いた。

即座に戻ってくる言葉は「知ってます。」

君が欲しがるものでオレが持ってるものならなんだって、それこそのしつけてあげちゃうから。

「僕の方がずっとずっとすきです。」
ちょっと恥ずかしいこと言うときは、いつも目線そらすね。ほっぺた赤いからばれてるよ。

「うん、しってる」

わかってるよ。だってだいすきだもの。