こっそりひっそり
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本当にやりました。
【1】はssになります。物凄く短いですが…開いてみてこの短さに絶望しました。
とりあえず鬼男ちょっと場所変われ。
【1】はssになります。物凄く短いですが…開いてみてこの短さに絶望しました。
とりあえず鬼男ちょっと場所変われ。
目の前の肩がソファに凭れたまま震えている。
暖房は20度そこそこ。特に僕は寒いとは思わないけど、あんまり小刻みに震えているから寝室から薄い毛布を引きずってきた。
肩にかけてやると「包んでくれるなら毛布より君のほうがいいなあ」なんて戯言が聞こえる。
恥ずかしげもなくそんなこと言うな。言い返して、結局誘惑に負ける。この人の隣は僕にとって特等席で特別な場所だから。
二人がけのソファの真ん中から、少しだけ寄ってくれる。そこに僕が座る。「えへへ」即座にすり寄ってくるのを、顔だけはしかめ面をしながら受け入れる。
少しだけ冷えた背中に腕を回し、態勢が苦しくならないように気をつけて引き寄せた。
僕らは互いに体重を預けることに慣れている。
鎖骨にあたる頬骨。体重を支えないほうの手は、指を絡めていつも繋いで。そのうちに、うとうとし始めることも分かっている。僕の体温が高いからだ。熱がうつって行くのに、さほど時間はかからない。
力の抜けた体を抱え込むと、寝息が耳を掠める。
目の前の冷えた肩に顔を埋め、一言「すきです」と言った。
何を話すでもなくて、ただじっと寄り添っているだけの時間。
あなたがとてもいとしい。
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