こっそりひっそり
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「鬼男君、ちょっと一緒に寝てくれない」
袖を掴むてのひら。おいそれとは離してくれそうになく、もう片方にはしっかりと枕を抱えている。
拒絶したいわけじゃないから、掴まれた袖はそのままに、顔だけなんとか振り返った。
僕より少し低い位置。上司の顔。眉はハの字、目は多少潤んでいるようにも見える。
「何か怖いものでも見たんですか」
「え、鬼男君エスパーか何か? そうなんだちょっとねえ、見たくないもの見ちゃってね」
「いい年っていうかおっさんが部下に添い寝を頼むってのも、どうかと思います」
「そう言わずにさ。一生のお願い」
「一生のお願いごとならもっと別のことにしてくださいよ」
「えー。えー…うーん…」
ハの字眉毛がさらに下がった。視線があちこち。首は傾げる。モジャモジャしてるのが手に取るようにわかる。
「たとえばですねえ」
「たとえば?」
ひと呼吸。すう、と息を吸い込む。
「……やっぱりなんでもないです」
「ええ!? その溜めはいったいなんだったんだよ!?」
「オッサンでイカに言う必要もないかと思いました」
「オッサンは百歩ゆずって認めるよ? でもイカは認めないよ墨も吐かないよ!」
「まあ、これからじっくり考えてください。納得できる一生のお願い事を」
寝るんでしょう? 仕方がないから付き合ってやりますよ。
そう言って、僕は大王の手を引く。行き先は大王の寝室。
お香を焚いて、何がそんなに怖かったのか傍で聞いて、寝付いたらもう少し仕事を片付けよう。
終わることのない死者の列が、少しでも早く終わるように。
そういえば、僕の一生のお願いごと。
寝てる間にでも言えば恥ずかしくなくて済むかな。
隣を歩く大王を見下ろし、心の中で呟いた。
「僕の傍にいてくださいね。」
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ぐはぁっ…!
はい、短時間で2回目のご馳走様です。
閻魔の可愛さに、ときめいて仕方ありません。だってだって、添い寝って…!枕片手に鬼男くんの服引っ張るって…!
鬼男くんの優しさにもキュンと来ました。全体的に優しい感じがしてすごく好きです。萌えつつも和む癒し系ですね。(どんなだ
ところで、この閻魔はどうやったら手に入りますか?^q^
閻魔の可愛さに、ときめいて仕方ありません。だってだって、添い寝って…!枕片手に鬼男くんの服引っ張るって…!
鬼男くんの優しさにもキュンと来ました。全体的に優しい感じがしてすごく好きです。萌えつつも和む癒し系ですね。(どんなだ
ところで、この閻魔はどうやったら手に入りますか?^q^
ヒヨラーは吐血!!!
素敵すぎるじゃないですか><
閻魔も鬼男くんもwww
歌えるし、作詞・曲もできるし、絵も描けるし、小説も書けるとか・・・!!!
やっぱ漣さん、すごいです・・・
尊敬します´w`*ノ
こんなお兄さんが欲しかt(黙れ
わたしの家は、4きょうだいなんですが
わたしが1番上の子なんで、こう、やさしいお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかったなーって。
また書いてくださいね。
たのしみにしてますっ!
閻魔も鬼男くんもwww
歌えるし、作詞・曲もできるし、絵も描けるし、小説も書けるとか・・・!!!
やっぱ漣さん、すごいです・・・
尊敬します´w`*ノ
こんなお兄さんが欲しかt(黙れ
わたしの家は、4きょうだいなんですが
わたしが1番上の子なんで、こう、やさしいお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかったなーって。
また書いてくださいね。
たのしみにしてますっ!